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第二章 成功のポイント4 構造・素材 伝統的でコストも安い『在来工法』

 4つめは家の構造や素材についてです。

 自分がどのような工法の家を建てたいのかを確認しておきましょう。
代表的な工法をご紹介します。

 『在来工法』とは、柱、梁などを用いて組み立てられる、木造の建築工法を指します。

 在来工法のメリットには、まずコストが安いということが挙げられます。また、柱で支える構造のため、将来的なリフォームの際に間取りなどの変更が可能です。地震への耐力も建築基準法のレベルが向上しているのでしっかりしています。

 一方、デメリットには、火災に弱いことがあります。主に商業地域などに指定される防火地域に建てる場合は、壁前面に防火ボードをたくさん貼らなければならないので、コストが上がってしまうことがあります。

 ただし、現在の木造建築はきちんとした耐火基準に基づいて建てられているので、鉄筋コンクリート以外の工法に関しては火災に対してそれほど大差がないと考えてよいでしょう。

 なお、在来工法は日本の伝統的な工法なので、職人の腕に頼る部分が多く、職人の腕や質に左右されやすいという特徴もあります。

 熟練の職人さんが手がければ精度の高い家ができますし、その逆もあり得ます。これは在来工法のメリットでもあり、デメリットでもあると言えるでしょう。