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23. どんな耐震補強の方法があるのか

耐震診断の結果をもとに、補強ポイントを見つけ出し、適切な処置を施すことになります。以下、工事の種類別に要点のみ書き出します。

補強①地盤の改善
地盤を改善するにはいくつかの方法があります。地盤が沈下した箇所を部分的に修正する「沈下修正工事」、家をジャッキアップして、地 盤に鋼管杭を打ち込んでいく工事、家全体を別の場所に移動したり、床をはがして地盤改良を行う工事などです。

補強②基礎の補修
基礎の補修には、コンクリートのひび割れ(クラック)を補修する工事、鉄筋の入っていないコンクリート基礎に、鉄筋コンクリートの基礎を補強して一体化する工事などがあります。

補強③壁の補強
●筋交いを入れて補強する。
(梁と土台の間に筋交いを入れて補強します。筋交いとは、2本の柱、上下の梁と土台に囲まれた四角形の対角線上に取りつけられる補強 材のことです。)

●構造用合板(耐震ボード)で補強する。
(日本農林規格で定められた構造用合板を使い、耐力壁を作り、耐震性を高めます。構造用合板とは、上に述べた柱と梁と土台に囲まれた 四角形部分全体に貼りつける補強材のことです。)


●壁を増やす。
(窓を減らして壁を増やします。特に、家の四隅を壁にすることは、耐震性を高める上で効果的です。)

補強④土台・柱下の補強
土台や柱下がシロアリの被害を受けたり腐朽している場合は、土台を取り替えたり、柱根継ぎを行うことがあります。同時に防腐、防蟻対策も行います。

補強⑤結合部の補強
地震の大きな揺れによって、柱が引き抜かれ、建物が倒壊する可能性があります。そこで、基礎と柱をホールダウン金物(主に在来工法の木造住宅に使用される補強金物)を設置して直結させることで、耐震性を高めます。

補強⑥屋根の軽量化
屋根が重いとで家全体の重心が高くなります。重量のある日本瓦を軽量な屋根材に取り替えるなどの方法があります。近年の屋根材には、金属を使ったものや、セメントと繊維で作られるスレート、軽量コンクリートの軽量瓦などがあります。