営業設計・林のブログ
2022年は住宅の基本性能が様々な面から更に良くなるスタートの年となります。2025年の住宅省エネ基準の適合義務化、2030年のZEHレベルまでの引き上げが国の政策で掲げられ、同時に東京都ではゼロエミ住宅を更に推し進める為、新築住宅への太陽光の設置義務への動きも活発に議論されています。
住宅の温熱環境面の向上は地球温暖化対策で急務ですが、同時に懸念される地震への備えとしての建物耐震化事業も並行して進められています。
こうした面から、これからの家づくりは更にコストが掛かる懸念が有るため、国や地方自治体での補助金・税制優遇措置を利用していく事が必須になります。また、住宅ローン減税や生前贈与非課税・こどもみらい支援事業といった2022年に税制が変わるものや、すまい給付金の制度延長なども利用する事も大切です。
こうした観点からも、弊社ではお客様其々に、どの基準の家づくりを選ぶか、選択肢をお示しし、無駄と無理の無い資金計画から其々の家づくり基本ベースを提案し、そこから間取りのご提案を行っていきます。
ビーテック本社ビル
本社ビルを建設しています。その精錬された工法と、「しあわせ設計の家」の建築に対する基本の考え方を紹介します。
「しあわせ設計の家」の注文住宅は今まで木造で作ってきましたが、今回は8階建てのビル建設にともない、鉄筋コンクリート造(RC造)を採用。ただのRC造ではない特殊工法です。
今回、設計・監理は、株式会社LAN 本多 豊 氏、構造設計に、池田 昌弘 氏、施工は、株式会社藪崎工務店。ビーテックとのコラボレーションです。従来の建築用ソフトでは計算できない、独自の計算に基づき、究極の安全性とミニマリズムを実現します。
安全な建築物とは、どのようなものを想像しますか?多くの人が想像するのは、極太の柱、分厚い壁、深く掘った基礎。本多氏・池田氏が提案する安全性は、それと対局を行くもの。深く納得させられます。すべての建築はこうあるべき、と。
「重力」。実際の大震災で甚大な被害が出ているのは、重い建築であり、建築は重力に最も弱い。それに、地中深く掘削して基礎工事をするには大きな費用がかかり実現が難しく、資源も費やすことに。シンプルで自然あることは、経済にも環境にも優しい。巡っては、人の健康にも優しい。それが、「しあわせ設計の家」の建築に対する考え方そのものでもあります。
細かな鉄筋の格子にコンクリートをまとった構造、これがRC造ですが、そのRCを柱状に組む、高層ビル等に使われる工法と、RCを6面組んでいく、地震には強いが低層向けの壁式構造とがRCにはあります。その両方の利点を取り入れた独自の工法を今回は採用。狭小住宅を作るような工法で、ビルを建てているのです。これが最も地震に強く、空間を最大限に広く活用できて、コストダウンも。
壁の中に柱が入っていて、空間の中に出っ張りのない新しい構造。空間が広いだけでなく、コンクリートの量が減って軽量化するため、大きな基礎を埋め込む必要がなく、耐力壁をバランス良く配置することで強度を確保し、高層建築が可能になります。軽くて頑丈で何も加えないことが、強くて優しい、本来の建築のあり方なのです。
まだまだこれだけではありません。さらに株式会社ビーテックの本社ビル建設の詳細と、新規事業について、続きは次回。