6. 本書で知ってほしいこと
本書では、家づくりをする際の対策を中心に、大地震に対してどのように備えていくべきかについてお伝えしたいと思います。
まず、第2章でお話ししますが、地震に強い建物の構造について知っておく必要があります。
さらに第3章で詳しくご説明しますが、家を作るに当たっては、以下の5つのポイントを押さえておく必要があります。
①徹底的な情報収集をする
②安全を重視した予算を考える
③工法の違いを知っておく
④保険について知っておく
⑤信頼できる業者に依頼する
こうしたポイントを踏まえた準備が、大地震が起きたときの生死を大きく分けることになります。
私は、地震に強く環境負荷の少ない家を安価に提供することで、多くの家族を救うことができると信じ、家づくりに携わってきました。
できるだけたくさんの方が、家族が安全で安心できる家づくりについて知ることで、防災の効果には大きなものがあるはずです。準備しだいで、大地震に見舞われても生き延びる確率は格段に高まるからです。
次章以降では、最低限知っておくべき知識や、地震対策の具体的な方法について解説していきたいと思います。