第四章 住宅業界では新たな取り組みが始まっている
いかがでしたでしょうか。
時代の流れに合わせて、住宅業界ではさまざまな新しい取り組みが始まっています。
「ディズニーランドを超えるサービス」を目指している会社があります。OB顧客と深いつながりを持ち、自社スペースをOB顧客のために開放している会社もあります。この会社は、お客様感謝祭を開催すると長い行列ができて近隣の警察署から注意を受けるほどだといいます。
ある住宅会社でも、1000人ぐらいを収容できる会場を借りて、大規模なお客様感謝祭を行っているといいます。そこに来場されたお客様は、感動の涙を流しながら社長や会長と握手をしているそうです。
積極的な商品開発を行い、安くて高品質な商品を提供して、圧倒的な紹介率を誇っている会社もあります。地域の趣味のサークル活動の場として、会社を開放するところもあります。障害者就労支援を行っていたり、地域貢献に取り組む会社もあります。
あるいは細かな気配りによって圧倒的な支持を得ている会社もあります。見学会時に、来場者用の駐車場に新品のブルーシートを敷いて、タイヤに泥をつけないように気をつけている会社があります。クリスマスの時期に、サンタさんに扮した社員がお客様のお子さんにサプライズプレゼントを渡したりする会社もあります。
ある会社では、夏場に宅配業者が集配に来ると「ご苦労様です」と言いながら冷たいお茶を渡していると聞きました。この噂が広まって、紹介を受けたお客様からの受注が非常に伸びているといいます。
このような会社に共通しているのは、心の時代に向けたサービスを行っているということです。
もし一生の家づくりを託すとすれば、このような会社にお願いしたいと思うのが普通の感覚でしょう。
なぜその家を提供しようとしているのか
ノルマに追われるだけの住宅営業はお客様の心理と隔たりが生じます。
ノルマを第一とする会社は、「月末だから」「決算期だから」という自分たちの勝手な都合を押しつけようとします。これはお客様のことも大切にしていなければ、従業員のことも大切にしていない論理です。
いい家づくりの根底にあるのは、ノルマではなくお客様の幸せの実現です。お客様の幸せを実現しようと思えば、よい商品を提供しなければいけないという目的が明確になります。
目的が明確になれば、その目的に向かって進んで動くようにもなります。
なぜその家を提供しているのかIこの理由を明確に感じ取ることができれば、確実に満足のいくサービスを享受できるはずです。