住宅完成写真 WORKS

白と黒のツイン二世帯住宅

東京都大田区

大田区の二世帯住宅が完成しました。手前と奥に2戸の完全分離型・2階建て住宅です。手前が晴れやかな白の住宅、奥がスタイリッシュな黒の住宅で、心地よい奥行き感があります。バルコニーの軒下は木目になっています。

日当たりの良い住宅であることを生かし、外壁には光触媒効果のある、(株)ケイミューの光セラシリーズを採用。将来にわたり、維持管理費の軽減が期待できます。耐震等級を取得し、準耐火建築の性能も備えた家です。

特記すべきは、絶妙な「無駄のなさ」です。

1. 空間の「無駄のなさ」
2. 生活動線の「無駄のなさ」

この家には、屋根裏や階段裏の空洞がほとんどありません。こうした空間まで無駄なく使われていることに驚きました。

屋根裏スペースには、光と風が通り抜けるロフトがあります。そのため、室内は明るく、熱がこもりにくい、省エネ設計となっています。夜には、高い位置にある照明がほのかに室内を照らし、心安らぐロマンチックな空間になります。

居室に入ると、すぐそこにクローゼット。入口付近に、大きな服掛けの収納があるのです。この部屋からは、住む人が服を脱ぎ散らかす姿が想像できません。収納スペースは、屋根が間近のため天井が斜めになっています。その形状も生かし、隅々まで無駄なく収納になっています。

キッチン脇の扉を開けると、そこはなんと洗濯機スペース。これには驚きました。最強の家事動線だと思います。日々、キッチンと脱衣所を往復して走る必要がなくなります。それに、ここにウォークインの収納があると、急な来客でも、ぱっと扉を閉めるだけ。いつでもきれいなキッチンを保ちやすくなります。

どんなカッコいいデザイナーズ住宅でも、住み始めたらゴチャゴチャ、ということはほとんど避けられません。この家は、誰でも片付け上手になれる、暮らしそのものがデザインされた家だと思います。

この家の「収納力」と「動線」に注目してみます。

ご自宅の玄関に、靴という靴、すべてが収まっていますか? 家のあちこちの収納に靴が入っていたりしませんか? 一箇所に収まらない。これが、片付けが上手にできない一つの理由です。

子供の靴には、これだけあります。通学の靴、スポーツの靴、次のサイズの靴、長靴、小さくなった長靴(お下がり用)、夏のサンダル、次のサイズの上履きの買い置き......。靴は、すべて玄関に収納しましょう。

玄関を入ると、なんと正面がお風呂。半透明の浴室扉がきれいな玄関スペースです。入口から右手に、シューズボックス、トイレ、洗面所、お風呂と続きます。そして左手は、リビングへの入口。どこにも触れずに手洗いを済ませ、それからリビングへ、という動線です。

リビングの一番手前には、2階への階段。階段入口には扉があり、冷暖房の効率を上げることができます。

2階の寝室にはウォークインクローゼット。収納も部屋の一部として考えられており、採風の窓と扉があります。片付けの時間も快適に過ごせます。

外観からは想像のつかない、広々としたLDKです。奥の黒い外壁の家は爽やかなアイボリー系の内装、手前の白い外壁の家はシックなダークカラーの内装です。しあわせ設計の家は、デザイナーズ住宅をうたっていませんが、削ぎ落とされたデザインの、ミニマルを極めた注文住宅です。