家族の将来を考えた温かい住まい
横浜市鶴見区 N様邸
26坪の土地に建つ、建築面積18坪、延床面積46坪の家。隣の土地を買い増しての3階建ての建て替えです。元は2階建ての家が建っていたのですが、ご家族で話し合いながら3世代で生活する家を創りました。
なんと爽やかな。外から見て清潔感のある綺麗な家だと感じます。玄関の木のついたてが安らぎのある雰囲気で、車庫の天井まで木目で、すっきりキチンとした印象です。
歳を取ったら足腰が弱くなるからと、ご家族で将来について話し合われ、玄関前にはスロープ、廊下の幅は車椅子も通れるように少し広めに、1Fのトイレはスライド扉になっています。1Fの床は全て段差のないバリアフリー。長く暮らすことを考えました。
外から見ると窓が少ない印象ですが、中に入ってみると、東西南北に窓が付いていて明るい家です。バルコニーの奥まった部分に大きな窓があるので、通りに面した角地の家でも、プライバシーを守りながら、窓を開けっぱなしに出来るような、日当たりの良い明るい家を実現しています。
猛暑の日でも、エアコンは付けずに、大汗はかかない程度で過ごせます。「エコ住宅」であることが基本となっていますので、計算された風の循環で、エアコンの使用量を削減できる家づくりを常に行っています。
台所仕事やってて立ってるの楽です、とのこと。そうなんです。大理石のように見えるキッチンの床ですが、実際に立ってみると少しフカフカと柔らかく、冷たくない素材で出来ています。長く居る場所ですからね。水ハネする部分は、爽やかなタイルに見えるのですが、実はフェイクで、さっと拭けてカビが生えません。両面に十分な収納があり、機能性とデザインを同時に叶えた、クールで温かいキッチンです。小窓を開ければそこは、十分なスペースのある隣家との間の敷地で、外の風や音も入ってきて、心地良い時間を過ごすことが出来ます。
一見するとデッドスペースに見える部屋の奥まったスペースが、意外に活用できると驚かれていました。ものがスッキリ出っぱらずに収まるよう、収納やくぼみが考えられて作られた家です。2Fの南側の部屋の、小さく奥まったスペースには、パソコン周辺機器の棚を置いて、小型冷蔵庫も置いて、休日には下まで降りないでテレビを見ながら飲み物でも、という優雅な使い方をされているとのこと。これが「しあわせ設計」なのか、とあらためて思います。暮らしを豊かにする家です。
3Fの階段を上がってすぐのところに小さく1室分、ウォークインの収納があります。3Fは息子様世帯が使用されるとのことで、孫の代まで考えた大容量収納を。3Fの大きな窓も、こんなに光がいっぱいで明るいのに、外からは見えにくい構造になっています。部屋ごとに少しずつ色が違って、飽きの来ない家です。
この家に住んでいると、なんだかのんびりできる、ほっとする、と話されていました。テレワークもラクになったそうです。以前は仕事中の居場所に苦労したそうですが、今は部屋数が増えて、お互いにちょうど良い距離で快適に過ごせるとのこと。
洗面・バス・トイレは1Fの玄関まわりに集約しています。シューズボックスの中には、変わった窓が。ちょっと驚きました。靴の換気をするためとのことです。表は扉を閉めていても、中の窓を開けておけば、車庫側なので雨が入ることはなく、シューズボックスの換気ができるとのこと。こんな変わった工夫も、フルオーダー住宅ならではです。
これが、ご家族で話し合って考え抜いて、何度も打ち合わせをして建てた、「しあわせ」な家族が末長く暮らすための家です。
営業設計より
3世代で生活する家づくりをご相談頂きました。
元は2階建ての小さな家が建っていましたが、隣地の方が土地を手放す事になり、土地を買い増し。そこで家づくりを本格的に計画する事となりました。コロナの時期と重なり打合せもなかなか難しい環境でも、仮事務所まで何度もご夫妻でお越し頂き、家づくりの打合せを行いました。
お母様の生活面に配慮した設計(リビングとの丁度良い距離感と水廻りを近くに)とご夫妻が息子様の将来を考え、お孫さんとの生活を想像しながら、間取りのご希望お伝え頂き、息子様からはご両親の将来の為にもスロープやバリアフリーの希望を伺い、ご家族皆がそれぞれの家族への思いを集めた家を希望されていたのが印象的でした。